理解しやすい点が特徴

単純な文法なので理解しやすい

Solidityは単純な文法で記述できるため、他の言語に比べて理解しやすい点が特徴です。スマートコントラクトの実装は複雑で難しいイメージを持つエンジニアも多いようですが、実際はシンプルに記述できるように工夫されています。また、JavaScriptに似た文法が採用されているので、すでにJavaScriptを習得しているエンジニアにとっては、より一層簡単です。完全に同じ文法ではありませんが、基本的な文法が似ているのでスムーズに理解できます。JavaScriptを習得していなくても、シンプルな文法であることには変わりないため、どのエンジニアでも比較的容易に習得できます。
ただし、文法として理解しやすい一方で、ライブラリなどの理解は深めておく必要があります。文法以外にも学ばなければならないことがある点は、忘れないようにしましょう。

ブロックチェーンの開発がしやすい

スマートコントラクトの実装に優れているため、ブロックチェーンの開発がしやすい点も大きな特徴として挙げられます。ブロックチェーンの開発には、コントラクト指向の言語が必須です。これに特化したSolidityは、ブロックチェーンの開発に最適です。ただし、厳密にはブロックチェーンの開発のみに特化している言語ではありません。ブロックチェーンを含む、様々なシステムを実装するために開発された言語です。
とはいえ、ブロックチェーンの開発で使われる言語として有用なのは事実です。エンジニアとして、「Solidityはブロックチェーンの開発に用いられる言語」と理解していても差し支えないでしょう。

チューリング完全な言語

Solidityはチューリング完全な言語としても有名です。チューリング完全とは、万能チューリングマシンと同様の計算能力があるシステムを指す用語です。自動計算における数学的なモデルで、チューリング完全ではない言語の場合、複雑な計算を処理できません。一方、Solidityはチューリング完全な言語なので、大半の計算を自動化することが可能であり、ブロックチェーンで求められる複雑な計算も処理できます。Solidityなら、言語の仕様として複雑な計算に対応できないといったケースはありません。
ただし、これはあくまで「仕様上の制限がない」といった意味です。つまり、エンジニアとしてSolidityで複雑な計算を実装するスキルがなければ意味がありません。Solidityを習得することができれば、エンジニアとしてもう一段階上のステージで活躍できます。ブロックチェーンに興味のあるエンジニアは、Solidityの習得を目指しましょう。